【単元】 水の作用による地形の形成
【目的】
- 地形図から標高を読みとり、表計算ソフトで立体地形図を作成する。
- 立体地形図から地形の特徴を読み取り、水の作用と地形の形成を考える。
【準備】
- パソコン(2人で1台でも可)、表計算ソフト、定規、マーカーペン
- 国土地理院のページから1/25,000の地形図をダウンロードし印刷する。できれば、クラス全員に異なる地形図を用意する。
- 標高を入力するための表計算ソフトのワークシートを用意しておく。(「ブックの共有」をしておくと便利。)
【導入】(5分)生徒に以下のような質問をし、地形に興味を持たせます。
- 問1 「自転車通学している生徒は手を挙げてください。」
- 問2 「行きと帰りを比較すると帰りの方が楽な人」
- 問3 「行きと帰りを比較すると行きの方が楽な人」
- 問4 「行きも帰りも坂がある人」
- 問5 「では、いったい本校はどんな地形にあるのでしょうか?立体地形図を作って調べてみましょう。」
- 地形図の三角点、多角点、水準点について簡単に説明
【展開】
- 1/25,000の地形図に定規で500mの方眼を書き込む。(5分)
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1/25,000の地形図 |
500mの方眼を引く |
- 地形図からできるだけ標高を読み取る。(5分)
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マーカーペンなどで印を付ける |
- 表計算ソフトのワークシートに標高を入力する。(10分)見本
- データの足りないところは周囲のデータから想定できる値を入力する。(5分)
- データがそろったら「ブックの共有」を解除する。(共有のままではグラフ作成ツールは使えない。)
- 「グラフ作成ツウィザード」を使って標高を3D画像で表す。(10分)
- グラフを回転させて視点も変えてみる。
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川崎市多摩区、麻生区、宮前区、高津区付近の立体地形図 |
【まとめ】(10分)
- 以下の内容をプリントでまとめる。
- 3D画像から、地形の特徴を読み取る。
- 例:扇状地、河岸段丘、海岸段丘、三角州、波食台など
- 地形と川、海の関係を考える。
- 現在の地形がどのような変化をへて、形成されたのかを考える。
- 地質との関係を調べる。
【指導上の留意点】
- コンピュータは授業の始めに起動しておき、すぐに入力できる準備をしておく。
- 進捗状況がわかるように、データ入力中も上書き保存を頻繁に行う。
- グラフ作成後、グラフから突出したデータがあった場合は、三角点、多角点、水準点の設置場所を国土地理院のページから調べて、人工の建造物の高さ分を標高から引く。(三角点、多角点、水準点がビルの屋上に設置されている場合がある)
- 完成したグラフは標準では南北が逆になるので、設定を変える。
- 早く作業ができた班は、遅れている班のサポートをさせる。
【評価】
関心・意欲・態度 |
地形図、表計算ソフトの実習に興味関心を持ち、積極的に実習を行おうとしたか。 |
思考・判断 |
立体地形図からその地形の特徴や水の作用を判断できたか。 |
技能・表現 |
地形図の標高から表計算ソフトによる立体地形図を表現できたか。 |
知識・理解 |
地形図の記号の意味を理解し、水の作用で地形が形成されることを理解できたか。 |
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