プレゼンテーションソフトを使った研究発表を指導していくと、最終的にアニメーション効果は控えるようになっていく。しかし、せっかく多くの機能をもったソフトウェアを使うのですから、思い切りパワーポイントのおもしろさを味わって、アニメーション効果をフルに生かした授業があっても良いのではないかと、このような教材を考えてみました。生徒に課題をやらせるからには教師も見本を作らなくてはなりませんので、下記のような作品を作ってみました。
　この授業を指導した感想はこちら。

• プレゼンテーションソフトを使って、起承転結を意識した簡単なストーリーを作り、発表する。

• プレゼンテーションソフトによる説明
  • ４週（４ｈ）で作成・発表を行う。
  • 全員が１つの作品を作り、全員が発表する。
  • 発表の時間は１〜２分。スライドは基本は４枚が目安。
  • 画像はなるべく自作のものを使う。
• 作品例紹介　
  • 柴田先生の作品「今日はいい日！？」ダウンロード（ppt形式：184KB）・PowerPointがない方はこちら
  • 北山先生の作品「作品　その１」ダウンロード（ppt形式：97KB）
  • 小島先生の作品「浦　島太郎」ダウンロード（ppt形式:122KB）
• テーマ「標語、俳句、ショートストーリーなどをプレゼンテーションソフトで表現する」

• １週目　パワーポイントの使い方の説明
  • 新しいスライド、スライドの種類
  • テキストボックスの挿入、フォントの種類、サイズ、色などの指定
  • 画像の貼り付け、サイズ変更
  • アニメーションの指定、サウンド
• ２・３週目　作成

• ４週目　クラス内の発表
  • ２０人１教室で発表する。
  • 発表時間１人１〜２分
  • 発表前に工夫した点、見てもらいたい点などを説明する。
  • プロジェクターの前にたって、発表する。
  • 発表を聞いている生徒は、発表者の評価をする。（相互評価）
  • 発表を聞いた生徒から意見を聞く。
  • 自分の発表についても評価も行う（自己評価）
  • ２０人の中から最も優れた１作品を全体会で発表する。
• ５週目　学年全体の発表　12/15（土）３校時40分授業・特別時間割
  • 学年全体の「情報Ａ」の授業として行う。
  • １学年全員、体育館に集合する。
  • ステージ中央にプレゼンテーションを投影
  • 演台とマイクを用意。
  • 発表は各クラス３〜５人の代表の計２５名。１人1分程度。
  • 授業のねらいを確認。評価方法を確認。
  • 見学の生徒は発表者の評価をする。評価シート（Excel）
  • オリジナル名刺の優秀な作品には名刺サイズの賞状と名刺５０枚贈呈。
    

• アイデア
• デザイン（見やすさ、配色、レイアウト、オリジナル素材）
• ストーリー（わかりやすさ、展開、アニメーション）
• 発表（声の大きさ、表情、視線、姿勢、身振り）
• 生徒の評価と教員の評価で以下の賞を決め、表彰する。
  • 最優秀賞（グランプリ）：溶解度、ワシの弱点
  • 最優秀デザイン賞：ある一日
  • 最優秀スピーチ賞：一石二鳥
  • 最優秀ストーリー賞：狂菜病！？
  • 最優秀アニメーション効果賞：助けて!!田中さん
• 賞状（右の写真）は金の縁取り、文字、印、作品ともにパソコンで処理したものをカラーレーザーで印刷しました。
• この授業を担当して感じたことをこちらにまとめました。

●みんなとっても良い４コマですごいなあと思いました。●とっても面白かった●みんな強者だった●またこういうのをやってみたい●前見たときよりもパワーアップしてたところがよかったです●発表のとき大きな声を出しながらやっていた人の方がわかりやすくてよかった●とても良い雰囲気でみんなよく見ていたと思います●さすが代表だと思った●みんなアイデアが良かった●他クラスの作品を見られて良かった●面白いものばかりで笑ってしまった●全体的にレベルが高かった●４コマよりも長くてもよくまとめられていて面白く見させてもらった●みんな情報の授業をよく理解している人だと思った●（クラスでの）授業のときより笑いが少なかった●みんな絵が上手だった●みんなストーリーが楽しくてスライドの文字の出し方も工夫して面白かったです●笑いまくった●みんな凝っていて良かった●後半は混戦だった●超面白かった