平成13年度カリキュラムの検証・開発(情報)調査研究協力員会 第1回 協議資料

学校名
 

 神奈川県立川崎北高等学校

氏 名
 

  柴田 功 (理科・情報科)
 

1.本校における情報教育の取り組みについて

■授業環境
・国際教室に20台、パソコン教室に40台のコンピュータが設置
・すべてのパソコンがCATVにてインターネットに常時接続
・職員室、教科準備室のパソコンも校内LANにてインターネットに接続
■授業展開
・新教科「情報」の必修化を2年前倒しして、今年度から1学年に「情報A」を設置
・1クラスを2分して20人つづ、環境のちがう2つの教室を交互に利用
・各教科の有志で構成された「情報科」のメンバー11人で情報の授業を担当
・生徒の質問にすぐに答えられるように生徒20人に対し常時2人の教員が担当
・授業内容はワープロ、表計算、インターネット、E-mail、Webページ作成、プレゼンテーションなど
・3学年には「情報基礎」という2単位の選択科目を6年前から設置。卒業制作にWebページ作成
・生徒の作品、指導案、教材などは積極的にWebページに公開
 http://www.netlaputa.ne.jp/~kawakita/
 http://www.johoka.net/
■地域向けの情報教育
・コミュニティースクール「ホームページ作成講座」、PTA向け、中学生・小学生向けパソコン教室、
 小中学校教員向け情報教育研修会実施
・スキルの高い生徒を講習会の講師アシスタントとして参加させ、講師として育成をめざす。
 
 
2.本校における「情報モラル」(個人情報、有害情報、著作権、肖像権等)に対する取り組みについて

・インターネットはフィルタリングソフトを使用していない。
 (学校側で制限をしてしまうのではなく、生徒個人で判断する能力を身につけさせる。)
・パソコン教室のレイアウトに工夫した。
 (コの字型に配置し、生徒同士背中合わせに配置。死角がなく常に他人の視線を感じる配置)
・インターネットに公開するためのWebページ作成で、個人情報、肖像権、著作権の指導をしている。
 (授業の導入としてプレゼンテーションソフトを使って説明)
・インターネットメールを使ったE-mailの授業で情報モラル、マナーの指導をしている。
・Webページ作成の授業では素材集などのイラストを安易に使わないで自分でオリジナルの素材を
 つくる 指導をしている。自分でイラスト等を作ることで著作権で守られることの大切さを知る。
 
 
3.「情報モラル」の指導についての個人の意見

・Webページ作成の授業ではインターネットに公開するからこそ、情報モラルの指導ができる。
・イントラネットに公開する程度では本当の情報モラルの指導にならない。
 (教習所から出て、公道を走ってこそ、本当の交通安全の指導ができるのと同じ)
・Webページ作成などでは安易に素材集をつかうのではなく、素材づくりから取り組むべき。著作物を
 作った立場になって初めて著作権のありがたさが実感でき、他人の著作物を守る大切さを知る。
・「情報モラル」を指導する教員は、Webページを使った「情報発信」をすべき。
 (公道を走ったことのない指導教官が、交通安全を指導するのは難しい)
 
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