新教科「情報」授業アイデア集
教室の案内表示・生徒の作品 

 

2001,6,26更新

■川崎北高校3年生の作品
3年生の選択科目「情報基礎」の授業で約2時間の作業時間で作成しました。
A4のカラー印刷をして、実際に教室等の入り口に掲示する予定です。
ちなみによい作品をホームページに掲載することは授業の前提にしており、生徒に了解を得ています。

(コメント:川崎北高校情報科教諭 柴田功)
試験管、ビーカー、ピンセットの3つのシンプルな
イラストを原色で配色し、さらにリズムをつけて
配置した作品。
カラフルな化学反応の楽しさを表現している。
少ないイラストを繰り返し使うことができることも
コンピュータの得意技。
ワンゲル部員でないと描けないような
微妙に濃さのちがうグレーを使って
シンプルかつリアルな山を表現。
絵の具で塗るよりも圧倒的に早く
完成することができた。
ワードアートの黄色と空色の
コントラストもGOOD!
スプレーも効いている。
こちらの指導の趣旨をよく理解し、
シンプルな波の形を濃淡を変えて
重ねて配置し、動きのある作品に
なってる。
プールの涼しさ、清潔さが
現れている。
縮小したためわからなくなって
しまったが、本の厚みを1ページ
1ページの細い線で描かれている。
その苦労をコピーでもう一度活用。
暖かみのある図書室を暖色系で
まとめています。
灯油の保管庫に掲示するような
作品。
名刺と同様、作者の世界があり、
炎の表現にこだわりを感じる。
教員が見本として提示した作品の
発展形。
トイレの清潔感を青の
グラデーションで表現。
トイレをドアの形で表現。
W.Cの文字が手書きで新鮮。
立体感もよく出ている。
かなり危険なキャンプをしてきた
経験を表現している?!
テント、ザックは直線と円で表して
いるのと対照に火山から吹き出る
溶岩がリアル。
生物では人体解剖はしないけど、
死体(?)をPOPな色と形で表現し
ユーモラスな作品になっている。
人の色も「人体解剖」の文字と同じ
グラデーションになっていると
面白かったかも。
 
地学室を太陽系で表現。
縮小してしまうのが惜しいくらい
細かい星が表現されている。

黒の背景がカラフルな惑星を
引き立たせている。
保健室で最も活用される道具を
上下に配置し、一目で保健室で
あることが文字を見ないでも
伝わってくる。
下品になりがちなポーズを
手書きのイラストを重ねて
配置し、かわいい作品に
仕上がっています。
作者は物理に「難解」な
イメージを持っているのでしょう。
めまいがするような作品。
教育的指導のギリギリの
範囲の作品。
痛さが伝わってきます。
教室の案内表示にはちょっと。
危険な化学反応のイメージを
よく表現している。
沈殿物もリアル。
グレーの煙に赤のロゴは
見やすい。
2色の音符を丁寧に重ねており、
手間がかかっている。
そのおかげで音楽の軽快さや
リズム感がよく出ている。
トイレに駆け込む姿を
マンガチックに表現。
ほとんどが丸と直線で
できているのもスゴイ。
パソコンの絵は特殊なフォントの
文字のひとつ。
絵が苦手でもこんなに楽しい
作品が作れるという典型的な
例になっている。
■指導後の感想
名刺つくりポスターの作成ホームページ作成といった本校の授業ではコンピュータを使った自己表現を大きなテーマにしています。
絵が苦手だと思っていた生徒がコンピュータを使うと発想次第で素晴らしい作品ができることを知って喜んでおりました。
「情報」を指導する教員も積極的にこの経験をすべきで、安易に既製の素材をつかっていた大人たちは、生徒から学ばされてしまいます。
「デザインとは何か!」と難しい方向にあまり走らず、コンピュータで絵を描く楽しさを教えることが一番大切だと思いました。

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