新教科「情報」授業アイデア集
川崎北高校「情報A」 授業風景 
■「情報A」前倒し実施
 
 2003年度から全国の高校で必修化される新教科「情報」。川崎北高校では2年早く2001年度より「情報A」を必修化させました。前倒し実施の意味を考え、川崎北高校での情報の授業の様子を積極的にWeb化して公開していくことにしました。皆さんのご意見、ご感想お待ちしております。(2001,5,21 川崎北高校情報科 柴田功)

■国際教室での授業の様子
   川崎北高校創立時から理科講義室として活用されてきた教室を、国際理解教育の予算でPC21台を導入したことで2001年度より「国際教室」(第2パソコン教室)と名称を変更。すっかり変身しました。
 ■本校職員が手作業でLANを敷設。インターネットにもCATVにて全PCが常時接続。E-mailもすべての機械に設定済みです。パソコンが安定して設置できるようにと職員用のスチール机を活用しました。
 
 1クラスを2分割した20人の生徒に対し、2人の教師が担当しています。1人が全体の進行、もう一人が個別対応を中心にした手厚い指導で、生徒達も積極的に質問ができます。
 授業では液晶プロジェクターを使った説明がほとんど。ホワイトボードにはキーボードの絵が書いてあります。黒板はチョークの粉が飛ぶので使用しません。
 
 授業前の休み時間には生徒全員が揃うのが当たり前。生徒のやる気に応えるため、担当する教師は教室のカギを休み時間には開けておきます。「1週間に1回では少なすぎるよ。」の声も。

国際教室のレイアウト
 
20 教師用
19
18
17
16
15
14
13 12 11 10

 
 生徒の表情は真剣そのもの。生徒も教員も50分の授業がアッという間に終わってしまう気がします。

■パソコン教室での授業の様子
   ■1993年度にパソコン教室にパソコン23台(Wondows3.1)が導入されてから、ついこの間までの6年間、Win3.1で選択科目「情報基礎」を開講し、ワープロ、表計算、プログラミング、ホームページ作成まで指導してきました。
 ■1999年度に21台が更新、2000年度には20台追加設置され、現在2.5スパンのパソコン教室に41台のパソコンが設置されています。かなりの密度です。PCからの発熱もあり、夏はクーラーが頑張っています。
 
   2階の国際教室と3階のパソコン教室では環境が違いすぎるので、前半クラス、後半クラスで不公平がないように毎週交互に使っています。
 ■2教室の同時展開はファイルの保存方法など工夫が必要でしたが、なんとかNTサーバーを活用するとことでうまくいきました。2教室に分かれることはE-mailの授業などで威力を発揮しそうです。
 
   ■中学時代のパソコン経験や家庭環境の違いなどから、生徒のスキルにはかなりの差があります。ですが、その分生徒同士で教え合う姿が多く見られ、質問の対応で忙しい教師を救ってくれます。
パソコン教室のレイアウト
 
40 25 教師用
39 26
38 27 24
37 28 23
36 29 22  
35 30 21
34 31 20
33 32 19
18
10   17
11 12 13 14 15 16  
 
   情報の授業を担当するのは11人(国語1、社会1、数学4、理科3、英語1、体育1)。「情報A」の前倒し実施には「情報」を指導できる教師を増やす役目も果たしています。
 時間割に組み込まれた週1回の情報科教員の打ち合わせは研修会になることも。情報科のメーリングリストも開設し、授業の準備や出張の報告などに積極的に活用されています。

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